ポッドキャスト制作者なら、安いイヤホンマイクでも高音質な録音をしたくなるのが性というものだ。そんなロマンをもとめて、
Amazonで実売1700円程度で販売されている、ソニーのエントリー向けイヤホンマイク・ソニー(SONY) イヤホン MDR-EX15AP : カナル型 リモコン・マイク付き ホワイトをレビューしていく。
このイヤホンマイク、何が凄いかというと、マイクの対応周波数がとんでもなく高いのだ。一般的なイヤホンでは、100~10000Hzのところ、MDR-EX15APは20~20000Hzというレンジを持つ。ポッドキャスト制作者としては、なんともそそられるスペックだ。
それでは早速、外観から見ていこう。
MDR-EX15APのパッケージ内容
パッケージは最小限の梱包になっている。スペックなどは中に含まれる2つの取説に書かれている。

廉価イヤホンマイクといっても侮るなかれ、ケーブルには細いスリットが入っており、絡みにくく取り回ししやすい形状になっている。かつケーブル巻取りも梱包される力の入れようだ。カバンの中に入れるときも、絡まることを心配せずにすむだろう。
さらに、シリコンも3タイプ梱包されていて、さすがソニー。エントリーモデルでも手抜きは見られない。

イヤホンジャックはしっかりL字になっており、ふいの「抜け」への耐性もついている。
マイクは左にあり襟スレの心配なし~マイク外観やスペックを計測した
説明書にはしっかり20~20000Hzと書かれている。この価格帯、いや1万円近くのヘッドセットでもこのレンジをカバーするマイクはそうそう無い。最初見つけたときは、目を疑った。

マイク部分はスイッチの背面にある。マイクが正面をむいてしまっていると、思わぬ入力低下につながりかねないので注意しよう。

マイクはLイヤホンの側に付属する(Appleのイヤーポッズなどは右だ)。
マイク位置は、イヤーポッズほど口に近いわけではないが、ケーブルの分岐部分ほど下でもない。中年男性が装着するとだいたい肩甲骨のあたりにくる。これは遠いように感じるが、、襟元をわずかに下回るため、襟カスレを防ぐには絶妙な位置と感じた。
それでは実際この位置が遠いのかどうか、検証していこう。使用ソフトはおなじみのAudacityだ。
マイク入力性能をチェック~たしかに20000Hzまで出てる
Audacityで録音してみる。PC側の設定は入力ゲインは100%であり、上は標準の状態の位置、下はマイク部分を口元に近づけて録音した状態。
口元に近づけてもかなり小さいことがわかる。ただ、入力のスペクラムはしっかり10000Hz以上も記録されており、スペックに偽りなしだ。

100~10000Hzに対応した一般的なイヤホンマイクだと、ほんとうにきっちり10000Hzで収録がされないのだ。

ノイズ低減とコンプレッサーのみかけてみた。マイクを近づけているだけあって、選択部分にはしっかり、息がふきかかっていた。

ただ流石にソニーでもエントリーモデルのカテゴリーだけあって、音質はラジオや電話のような乾いたざらついた音だ。そこで、強く出てしまっている2~5kHzあたりを下げて、その上をあげてみた。

すると、それなりに声が前に出てきて、クリアになった。これが限界だろう。あとは、そもそも入力ゲインを何とかして上げる、という対策でポッドキャストとして聴く分には問題ないレベルまでは整音できた。
なお、すでにWindowsのシステム側では入力ゲインは100%になっていたため、入力ゲインをもっと上げたいのであれば、マイクアンプなどが必要だろう。しかし、そうすると、そもそも安価が最大のウリだったこの良さが消えてしまうため、悩みどころだ。

ZOOMを立ち上げ、アプリ側でのマイクブーストに期待をしたが、それでも結果は同じであった。なので、手で近くにマイクを持っていかないと、相手には声が聴き取りにくいケースもありそうだ。
PodTrak P4でゲインを上げてみたらデータ上は1ランク上に、だが・・・
せっかくなので、PodTrak P4に刺して試してみよう。
ただ、PodTrak P4は、4極イヤホンマイク端子を装備していないため、XLR変換と、4極→3極に分離アダプタ、を使いトラック3に刺してみる。

スイッチはコンデンサーマイクで電源供給されるモードだ。PodTrak P4の3チャンネルが動いていることがわかるだろう。

録音をするとしっかり、入力ゲインが上がり、しかもスペクトラムも20000Hzまで使い切っている。

この音声データを見る限りは、たった1500円程度のイヤホンマイクとは思えない。しかも、マイクを口元にもってきていないため、余計なブレスも皆無だ。
ただそれでも、悲しいかな音質は乾いたままだ。先程同様、ノイズ低減→コンプレッサー→EQをかけてみると、まあまあそれらしくはなった。アナログ製品の良いところはこうした、物理の工夫がいくらでも出来る点だ。
ポッドキャストの制作現場はさまざまである。それでも音質にこだわる制作者ならば、代替案をいくつも持っておくべきだ。話者とリスナーに出来る限りの最高の音質を届け、絆を深めてもらいたい。
再生に適しているのはゲーム
なお、MDR-EX15APは再生に関しては価格通りだ。いわゆるドンシャリで中音域よりは高音が強調されている。しかし、ベース、ボーカル、ギターなど各音源がしっかり分離されていて、ステレオ感を感じられる。
ただ伸びやかさとエッジの聴いた低音を聴かせてくれるところは、流石ソニーと言ったところか。イヤホン部分が小さいところが少しチープに見えるくらいのは御愛嬌だ。だが、ヘアスタイルを気にする人にはこれくら存在感がないほうが良いだろう。
お金はかけたくないがイヤホンマイクでポッドキャストを録音をしたい、ソニーブランドで固めたい、かつマイクアンプを持っている人でソニーファンを公言したいならば買いのイヤホンマイクだろう。

カラバリもいくつもあり、その日の気分やファッションに合わせてコーディネートできる。生活がポップでカラフルに彩られること間違いなしだ。
そしてもしやと思い、Switch2に刺してフォートナイトをプレイしてみたところ、しっかり定位とそれぞれのゲーム効果音が識別できてクリアなプレイフィールが体験できた。

ドンシャリながら音をしっかり分岐できて、マイク機能もついているMDR-EX15APは、意外とゲーム向きなかもしれない。おすすめだ。
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